原点

tatsuamano2005-10-13

執筆中の論文ではひきつづきDiscussionに取り組む。
 Discussionを書くときには、やっぱりただ結果の解釈をられつするだけのものにはしたくないけれど、最低限(でいいのか??)は結果の解釈を伝えなければならないのもまた事実だと思う。
でもこれが、つまらない。。。
 重要な部分なんだけど、書いてると眠くなってくる zzz... でもようやくそんな部分は抜け出して、明らかにしたことの重要性や発展性をアピールする段階まで到達!
 論文というものを書き始めるまでは全く分からなかったが、この部分は自分にとってはかなり楽しい。この段階まできてもういちど関連分野をレビューすることも全く苦にならない。昨日から今日にかけてもいろんな分類群での群れサイズ決定メカニズムについていろいろと読みあさった。当然のことだけれど、「こんなものを使ってこんなことがやられているのか!」っていうような発見が改めてあったりして。
 そんななかで、もう一度ちょっと読みなおした本が、写真のForaging Theory(Stephens & Krebs)。1986年出版(僕が小学2年生のとき!?)だから、もうかなり古い本である。けれども80年代に盛んだった最適採食理論についてまとめられているので、ガンの採食について研究することが決まった大学4年のときに、初めて自分で買って読んだ英語の教科書である。今考えれば、卒論も修論もアイデアの一部はこの本から来ているので、とてもお世話になった本で、思い入れも深い(気がする)。そして今読みなおしても、以前わからなかった部分がわかってきたりして、僕にとって「何度も読み返す本」、第一号だと思う。
 一方で、最近読み始めたのが、Individual-based Modeling and Ecology(Grimm & Railsback)。こちらは今年出版のできたて。個体ベースモデルは、提案→流行→批判→再起。という歴史をたどってきているが、今後とも利用していきたいと思っている身には、なかなかよさそうな本だ。