ボウソウ半島

tatsuamano2005-10-15


行ってきました!
 研究室でやっているシカプロジェクトでのTKDさんの調査手伝いのため、房総の調査地へ後輩のG・B君と一緒に日帰り行程です。
 「同じ研究室」とはいうものの、実はうちの研究室は指導教官ごとに居室が違う建物にあるため、学生もグループごとに別の建物に机があります。そのため、輪読会などに積極的に顔を出さない限り、学生同士でも普段あまり顔を合わせることがなかったりもして、研究の面ではとてももったいないことになっています。今回手伝いにいったTKDさんやG・B君はいつも別の建物にいて、調査手伝いにも行ったことがなかったので、調査自体のことに加えて、普段あまり聞かないお互いの居室の様子などについてもいろいろ聞けて、とても新鮮な一日となりました。
 作業自体は、徘徊性の昆虫などのアバンダンスを調べるためにピットフォールトラップを仕掛けていくという単純なものでしたが、同行したG・B君はクモや昆虫にとても!詳しいので、いろんなことを教えてもらい、退屈する暇もありませんでした。特に、クモ類がその多様さや調査のしやすさから研究対象として優れているということには強く納得。
 調査の主眼である、シカの生態系へのインパクトというのも明白そうでした。シカのいる調査区といない調査区は、シロウトの僕にでも植生を見ればはっきりと区別できるくらいです。この点、プロジェクトでの研究結果もとても楽しみです。
 房総の山といえば、シカが多いためヒルがとても多いことで有名です。初めての身としては、森林に足を踏み入れたとたん、四方八方から群がってくるヒルは、なかなかに衝撃でした。。やつらの動きの速いこと!なんでも、ヒルというのは全く血を吸わなくても年単位で生き延びられるらしいです。とすると、あの群らがってきたやつらにとって僕は2年ぶりの「エサ」だったのかもしれない。。。そう考えるとあの必死な形相(?)での速さもわかるようなわかんないような。やつら街とかじゃ生きられないんでしょうか。例えば、渋谷センター街の下水道にでも潜んでいて、雨の日に排水溝から一斉にはい出てくる、みたいな。なかなかに気持ちわるそうなストーリーです。まぁ殺虫剤まかれてオシマイか。。
 調査後にはTKDさんに房総の海の幸をごちそうになり、大満足。調査ってやっぱり手伝いに行くとその大変さも魅力(←海の幸だけじゃなくて^^;)もよくわかります。今の秋は論文執筆のため自分の調査地にも行かずデスクワーク三昧だったので、いい一日となりました。