忘年会その2。

昨日はまた別の忘年会で。
来年から卒論生として入ってくる、TKG、MRT、YMMCの学部3年生(!)も参加し、新鮮な感じ。
 うちの研究室は以前は学部の専修をもっていて、メンバーは学部から入ってきた人と修士から入ってきた人と半分ずつくらいだった。ところが、研究室の所属専攻が新しくなるとも学部の専修はなくなって、僕の代が最後の卒論生となり、それ以降は皆大学院から入ってくるという形になった。
 彼らは新しくできた「フィールド科学専修」の第一期生で、正式には6年ぶりに来年度から卒論生としてやってくることになる。話を聞くと、既に生態学の分野で様々な講義や実習を行っているようで頼もしい。
 個人的な考えとしては、研究室に卒論生が所属できるようになったことは、学生、研究室、どちらの立場からしても喜ばしいことと思う。
 学生の立場からすれば、学部4年時からこの研究室の研究内容や体制、雰囲気などを知ることができるのは、大きな利点だろう。ここで自分のやりたいことができると思えば、大学院まで一貫した視点・題材で研究を行える。特に観察が中心となるテーマの場合、学部からデータを取れるというのは心強い。一方で、大学院(特に博士課程)からは研究室を変えるとか、就職するなどという判断も、修士2年間だけで判断しなければならないよりは、ずっと利点があると思う。海外のように(恐らく)、もっと研究室を自由に変えるということも視野を広げるためには重要なことなのではないかと思うけれど、やはり2年間だけだとなかなか自分の研究室の状況も、他の研究室の状況も把握できない。僕自身もそうだったし。博士課程に進んでも、途中で別の道に進む決断のできる意思や雰囲気があるのが一番大事なのだが、現実にはなかなかそうでもないらしく、やはり修士2年のときの決断は大きいのかなと思う。
 研究室の立場からしても同様だろう。1年でも長く学生を指導できれば、各人に合わせた適切な研究や進路の指導ができるのではないだろうか。さらに卒論生なら博士課程の学生でも少々気楽(失礼?)に面倒を見ることができるだろう。人に教えることで教える側もよりいっそうの勉強になる。
 まぁでもそんなややこしいことは抜きにして、なにより新入生には(もちろん他の人もみんなだけど)研究を楽しんで、夢中でやれるようになって欲しいなと思う。なんだか「研究」っていうと困難なもので、苦しんで、楽しさが分からなくて、現実逃避したくなっちゃうような感じなのは、やっぱり悲しい。少なくともどこかは好きでやり始めたことなんだから。
と、まぁそんなえらそうなことは、酒を飲みながら考えたわけもなく。
 ただ思ったのは、新入生の若さ!と、彼らがやってくるころには、自分はこの研究室からはついにいなくなってるんだなぁという感慨と。
これまで何人もの人たちを見送ってきたけれど、いよいよ自分の番ですな。。。順調に行けば。。