一週間

なんか最近いろいろあって一週間が盛りだくさんです。
風発シンポジウム:パネリストとして参加してきました。想像以上に大規模で、200人くらいと言っていたかな?本番のパネルディスカッションだけでなく、前後にいろいろな方と話をして、温暖化対策としての風発の役割とバードストライク問題の現状について勉強になりました。風発バードストライク問題の特徴的な点は、利害関係者の目的が正反対ではないという点です。風発施設が生物に与える影響と、温暖化が生物に与える影響。お互いがお互いの主張を理解してはいるのですが、ローカルとグローバルという問題スケールの違いが大きな溝を生んでしまいます。
とは思ったものの、利害関係者の考え方のスケールが食い違うというのは多くの問題に共通していますね。温暖化とバードストライクという極端な問題への取組みは、他の問題にも応用がきくのかもしれません。いずれにしてもいい勉強でした。帰りの空港で飲んだビールが妙にうまくて、予想以上に重圧を感じていたんだなと思いました。

タマシギ調査:典型的な農地性鳥類ということで去年から分布調査をしています。10年前の調査と同じ方法・場所でやっていますが、これがまた減っています!調査地かけ回ってようやく見つかるか見つからないか、というレベルで。。原因を特定するのは至難の業ですが、近いうちに何らかの形でまとめて報告できると思います。

中間審査:T大に行ってKBYSさんのD論中間審査を聞いてきました。外来種問題での個体群動態モデル利用の話でしたが、ちょうど風発問題でのモデル利用の話も聞いていたところだったので、こういったモデルの扱い方が少しずつわかるようになってきました。自分でもいい加減取り組みたいところです、真面目に始めれば生態学的にも面白い部分が出てきそうです。

論文修正:piecewise regression。諦めが濃厚。。。いくつか問題があり。代わりの方法で何とか解析をまとめる。あとは共著者と原稿を修正するのみです。この論文ともう一本は担当編集者が知り合いで、別件でメールした時、もう一本もそろそろ返すと教えてくれました。もっとも、だいぶ前から形にしたいと思っていた群れ採食の論文もそろそろ何としてでも形にしたいところです!

来年の計画:現実的に思えなかったことがだいぶ現実的になってきました。あとは手続き的な問題が残るのですが、何よりいろんな意味で勉強をこれまで以上にやっていかなければですね。