圏内

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
昨年はイギリスに来るまで、来てから、大変多くの方々にお世話になりました。
年末から元旦をまたいで、ベルギー・チェコ・オランダ・ドイツと、4カ国を回ってきました。オランダにはずいぶん前に一度行ったことがありましたが、観光目的でこれだけ多くの国を訪れたのは初めてです。
何より強く感じたのは、それぞれの国の間の近さでした。
ロンドンからベルギー・ブリュッセルへは電車で2時間。オランダ・アムステルダムからドイツ・ケルンへも電車で2時間。チェコプラハとイギリスの間も、日本でいうところの国内移動くらいの間隔です。
ドイツ・ボンに住む相方の知り合いを訪ねる機会があったのですが、オランダ・ベルギー・ルクセンブルクへはちょっとそこまでという感覚、ロンドンへもちょっとドライブ気分、北欧やスペインでも1〜2時間のフライトという感じだそうです。彼女の息子はスコットランドの大学に通い、娘はロンドンで働いています。
今となってはわかるのですが、彼らも決してうまいとは言えない英語で話しています。それが、この地理的な位置関係によって他国との交流が多くなり、英語に触れる機会も多くなり、仕事や教育の面で、よりよい環境を求めやすい関係が築かれているのだと実感しました。
ユーロコインの裏面(表?)は各国独自のデザインとなっています。ベルギーでフランスのコインが多かったり、ドイツでオランダのコインをもらったりするのは、国間での人の流れをそのまま表しているようでした。
一方で、短い滞在ながらも各国の「雰囲気」の違いを体感できたのも面白い経験でした。
コンパクトな街でフランス語とオランダ語を操るブリュッセル。ひたすら美しい街並みに少々商業化の波が押し寄せるプラハ。カウントダウン花火が待ちきれずフライング気味なアムステルダム。ひたすら素朴で、ハイテクが得意なものの、商売っ気ゼロのドイツ。
イギリスにいるだけでは感じなかったイギリスとその他の国の「色」を少し感じることができてよかったです。
新しい年の始まりです。恵まれた環境で研究や生活のできることに感謝しながら、残りのこちらでの生活を十分に満喫したいと思っています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


有名チョコレート店の連発に相方がめまいを起こすブリュッセル

昼間からビールを飲みすぎ、夜に訪れたビールバーではお茶を飲んだブリュッセル

ひたすら美しい街並みが広がるプラハ

ディズニーランドしか浮かばない貧弱な発想に自己嫌悪に陥るプラハ

ビールが(また?)一番うまく、安かったプラハ
http://video.google.com/videoplay?docid=6533333589333620879
新年を街中(本当に360度)で市民が花火を打ち上げて祝うアムステルダム

ビールは(またまた?)5杯まで黙って持ってくるケルン(写真は大聖堂)

雪が降ったフランクフルト(ビルが多く東京みたい)