サシバ@石垣島

tatsuamano2006-02-13

行ってきました!
石垣島での調査手伝いに。
はじめの1〜2日は肌寒いくらいで、東京を発ったときと同じ服装でしたが、さすがに残りの日の日中は暑いくらいで、快適な調査日和でした。飯も酒も安くてうまいし、楽しい時間を過ごすことができました。
ここではサシバは、写真のように採草地などの農地に立つスプリンクラーや立木にとまって、周辺にいる餌動物を探す「待ち伏せ型」捕食者です。
バッタなどの餌を発見すると、
ヒューっと飛んでいって、
パサっとおりて脚で餌を捕まえ、
パタパタ〜っと、またとまり場所に戻る。
といった採食方法を繰り返します。何を捕まえたか見えることが多いし、ホームレンジもそれほど広くないので、テレメがついてなくてもある程度は個体追跡できてしまいます。
この観察しやすいという利点に注目して、うちの研究室ではサシバを使った採食行動の研究を行っている人がいるわけです。
ところがこいつがまた、なんともやる気のなさげなトリで・・・
はりきって朝早くから調査地にいっても、ヌボーっととまっているだけでまるで採食しないし、ちょっと風があると林の中にこもってしまう(!)という、朝から晩まで毎日採食し続けるマガンを見慣れた僕からすると、なんとものんびりとした調査になるわけです。
まぁそういった裏には、餌となるバッタなどの活動程度や天候による採食効率の違いなど、それなりの理由があるようですし、この行動パターンが、時に道路を車で20〜30kmで走っている石垣人の気質にも合っているようで、何だか面白かったのですが。。。
まさに調査も「郷に入っては郷に従え」ということでしょうか。
サシバのほかにも、チョウゲンボウアマサギムラサキサギなど、農地に依存して生息する鳥類については、石垣島ではいくつか面白い研究ができそうだと感じました。