論文書きと論文読み

今日は今年度最後の月二会(総説)でしたが。
そこで思ったのは、論文を書くことと読むことは、一見違ったことように見えて、その実かなり共通した要素、というか性質があるのではないかと。
論文を書くときに最も大事なことのひとつとして、自分の研究の意義を明確に伝えることがあるけれど、これは何も論文を実際に書かなければ養われないわけではなく、普段文献を読むときにその研究の意義をちゃんと理解して、ゼミなどで人に紹介できるようにしていくことで、自分の研究の意義も客観的に見られるようになるのではと思う。こう書くと、まぁ当たり前のことだけれど、妙に自分の中で納得。
でもその一方で自分自身のことを考えると、実際に論文を書くようになってから、他人の論文や発表も少し進んだ見方をできるようになった気がするので、
「論文書き」←→「論文読み(紹介)」
という両方向への強化作用があるのかもしれない。
ただ、意義がわかっているつもりでも、いざ実際の文として書こうとすると難しいことは自分でもよくある。この辺はいわゆる「作文力」みたいなものが問われるところかもしれないと、自戒をこめて思った。