祝!

tatsuamano2006-05-16

論文が受理されました!
Amano et al.
Decision-making rules in group foragers with incomplete information on patch quality: a test with white-fronted geese using an individual-based model.
Ecology
長いことブログを読んでくれている方はわかるかもしれませんが、D論の内容の一部です。どこにどのくらい餌があるかを知らない群れ採食者が、どのような意思決定則に基づいて空間分布を決定しているか、またその結果、全知を前提とした採食と比較して採食成功はどうなるのか、ということを個体ベースモデルによる予測と実際のデータの比較から明らかにした研究です。2月半ばに投稿→4月半ばに一回目の返事→5/12修正稿→5/16受理、という理想的な早さでした。
以前から僕は新規性のあるテーマに目をつけることに自信がなく、自分の研究アプローチ・方針に不安を抱くことが多々あるのですが、こうやって論文として評価されると嬉しくてますますがんばろうという気持ちになりますね。自分としては応用研究のみに縛られないで生態学の分野で通用する研究を行っていきたいという目標もあるので、その点でも純粋な生態学系雑誌に論文が通ってよかったです。
これでそろそろこのモデルを使った応用系の論文も投稿できそうですし、現職場での初めの仕事として既存データを用いた解析も進めつつあります。これを励みに今後もいい研究を目指していきたいです。