実直

いや〜パリーグプレーオフ、決まりましたね。
最後のセカンド送球は微妙なタイミングでしたが、なんかもう流れと雰囲気がファイターズで。
喜びを爆発させる選手達の姿と、ドーム全体の歓喜を伝える中継で、最近注目しているロッテ・里崎捕手が解説者としてコメントを求められていたのですが、
「いや〜正直、悔しいですね。複雑な気持ちです。」
と答えていました。
あっぱれ!
いや思っていたとしてもなかなか言えないですよ。画面では新庄が飛び跳ねていて、川崎も駒田も祝賀モードのコメントで、アナウンサーに興奮気味にコメント求められて。場の空気考えたら。
日ハムでも、ソフトバンクでも、解説者の立場でもなく、ライバルとしてのマリーンズ選手の立場から。お世辞や社交辞令なんて、かけらもなく。
あの場面でのあのコメントには、「プロ意識」なんかを超えた、彼の実直な野球への想いがよく現れていたと思います。
全くもって残念なことに今シーズンをもって終了となってしまった里崎選手のブログは、毎日のように読ませてもらっていたのですが、その不器用なまでに野球一直線、そして何があろうと諦めず前へ向かう強い姿勢には、ただただ感銘を受けていました。彼は間違いなくかっこいい!
僕自身はそれほどスポーツ経験はないのですが、中学のときはバスケ部で自分なりに必死に打ち込んでいました。一応試合には出ていましたが、何せ弱小チームで、大会で1〜2試合勝てばいい方という感じでした。それが中3最後の大会を前にして、チームメイトと中学最後の夏休みにキャンプに行く計画を立てたんですね。ところがその予定が大会の決勝戦の日で。それが顧問の先生にばれたときは、廊下で胸ぐらつかまれて怒られました。。。もちろん決勝になんか万が一にも行くはずもなかったのですが、なんちゅう心の持ちようなんだ、ということで。
これまでいろんな「先生」にいろんな指導を受けてきて、今でも心に残っている言葉というのはいくつかあるのですが、そんな一瞬を、潔いほどまでに実直なサトさんの言葉にふと思い出しました。