農水省

いま僕のいる職場は農水省の関係研究機関なので、一部の(だいぶの?)研究内容については農水省(本省というやつですね)の方々と打ち合わせをする機会があります。
特にOECD経済協力開発機構)において農地の多面的機能を評価することが求められており、今やそのための柱のひとつとして、生物多様性保全という機能の研究が挙げられているわけです。
そんななか驚きなのは、日本の農地が生物にとってどのような意味をもっているのか、記載的な研究ですらほとんどないと国際的にはみなされているという点です。全くの間違いだとは言えないにしても、それにしてもそんなことはないだろうと思うのですが。つまりは論文、報告書やホームページにしても英語での公表が少ないという実情がそこに示されているのだと思います。
農地における鳥の研究はまさにその典型です。ヨーロッパで恐ろしく進んでいるだけに日本での情報のなさはあまりに顕著。その点、今後自分の立場としても国際的な発表が求められているということは、目指すところと一致しており、むしろ励みとなっています。
会議ではまだペーペーですが、そこで紹介される成果は自分が担当している部分もあり、自分の研究が日本の政策に生かされていくのかもしれないと思うと、大きな責任感と少しの期待感が湧き出てきます。
ただそれが事実なのか幻想なのか、また今後自分の研究の方向性を制限するように働くのかどうかは、まだわかりません。。