気づくと

12月ももう後半・・
環境データもそろわないうちに忘年会シーズンに突入(というか通過?)してしまいました・・
ここ一か月(!)に及ぶ作業の中で、景観レベルでのデータの精度については否が応でも考えさせられました。今や環境のデータを集めるための技術はすごいもので、金と労力さえ惜しまなければ相当な精度のデータが誰にでも手に入るのが現状です。しかしまぁ大方の場合は金も労力も惜しいわけで。そこでやはり自分の解析に必要なデータの精度を見極めて、その精度をクリアするために最小限必要な金と労力を使うことが必要になってくると思います。
考えてみると、何もこれが当てはまるのはデータ整理についてだけでなく、調査から統計解析、論文書きまで、研究の全ての段階で重要なことだなと感じました。研究を始めた当初は、どの段階においてもとにかく緻密に、深く、時間をかけて行っていましたが、扱うテーマが増え、利用する解析手法もどんどん増えていく中で、最近は反動からかどの段階においても割り切って考えがちになっています。まぁほんとはそれもよくないわけで、発散しがちな労力のベクトルにうまく濃淡をつけていくことを目指したいと思っています。
なんだか言いたいことも発散しっぱなしでよくわからんので話を変えまして。。。
論文改訂の準備をしているうちに別の論文査読結果がかえってきました・・しかもリジェクトで。。気分も沈みがちな今日この頃だったのでへこみましたが、査読者の意見を見て非常に勉強になりました。今回は判定が微妙だったのか3人査読者がついていたのですが、3人とも原稿の改善につながる有意義なコメントをしてくれており、彼らの意見を取り入れて直せばいい原稿になりそう、とポジティブな気持ちになることができました。以前は査読者のイメージは、何とか言いくるめなければならないうるさがた、という感じでしたが、ここ何回かはずいぶんと勉強させてもらっています。考えてみれば自分の分野の専門家にがっちり原稿を見てもらうわけなので、悪い人に当たらなければいい機会になることは間違いないですよね。まぁ投稿前にそういうコメントをもらえるのが一番いいのだとは思うのですが、なかなか最近はそうできずにいます。