ボウ・タイ

tatsuamano2009-06-19

夏至が近づき、夜10時になっても明るい日々が続きます。
大学ではついに年最後の試験が終わったようで、若者(笑)が町中で騒ぐ日々が続いています。いよいよSuicide Sundayと名付けられた「自殺的な(酒におぼれる)日曜日」に始まるMay Weekに突入したようです。この辺、新歓時期の高田馬場駅と雰囲気変わりません。
そもそもMay Week というのは6月なのに…、と説明するほどよく知らないのでWikipedia見てください(再度)。英語しかありませんでしたが…簡単に言えば、試験後に学生達がどんちゃん騒ぎをする週のことのようです。
May Weekの主要なイベントとして、May Ballがあります。”Ball”って?と思うのですが、アルクにその意味を求めると「舞踏会」。。。自分には最も遠い世界のように聞こえます…May Ballはカレッジ単位で主催されるパーティーで、カレッジによっては一晩でウン億円費やす代物だそうです。基本的に試験が終わった学部生の招待客のみを対象としたイベントですが、金持ちのカレッジは花火をドンパチ上げるので、一般市民でもカレッジの外からその非日常感を味わえます。

St. John's collegeの花火。
そんな中、自分も研究室の修士生・ヘイディに誘われいつの間にか行くことになっていました。ヘイディはダーウィン・カレッジという大学院生のみ所属する歴史の浅いカレッジだったため僕らも参加することができましたが、歴史のあるカレッジではチケットを取ることさえままならないそうです。
そもそもドレスコードが「ブラック・タイ」と言われ、「ボウ・タイ」は「棒タイ」と思っていた自分は論外でしたが、その結び方と格闘すること数時間(…)、何とか体裁を整え、相方と当日訪英した相方の友人、TKCさんも一緒に参加しました。
ダーウィン・カレッジは自宅からも最寄りで、ケム川沿いのいい環境に位置しています。入場だけはかなり厳格にチェックされましたが、中では思った以上に普通のパーティーで安心しました。もっとも食べ物は相変わらずの塩レスな味で、何とも閉口…ダンスをいまさらみんなで習っていたりしましたが、自分は幸か不幸か舞踏する機会もありませんでした。

新しいカレッジらしく、Wiiやプレステのゲームコーナーがあったりして、しばらく研究室の同僚らと楽しい時間を過ごしました。ダーウィン・カレッジはダーウィンが所属していた訳ではなく、ダーウィンの家族が持っていた土地に建てられたことからつけられた名だそうです。一応ボールのテーマは"Evolution"でしたが、どの辺がEvolutionかは誰にも分かりませんでした。「正当」な参加者らは朝まで過ごし、近くの町、グランチェスターまでパントをして朝ご飯を食べるというのが通例らしいですが、そこには至らず、帰宅しました。
場末のバーテンダーみたいになっていた自分に対し、同僚はみなビシッと決まっていて格差を痛感しましたが、なかなか出来ない経験をし、満足な一日でした。