tatsuamano2009-07-01

6月末からイギリスも「熱波」に襲われ、日中は30度近くにまで気温の上がる日が続いています。試験後のドンチャン騒ぎをしていた学部生達も目立たなくなり、代わって街にはヨーロッパ各国からの観光客と短期語学研修(?)に訪れている学生達が溢れかえるようになりました。大学の学生と観光客の割合が多いこの街は、1年を通して雰囲気が大きく変わります。
先日のセミナーで発表した内容を論文の形にまとめ、ようやく投稿することができました。こちらに来てからの研究テーマは紆余曲折を経てきましたが、10か月目にして何とか一つ形にまとめることができ、ほっとしました。かなり時間がかかってしまいましたが、これからは蓄積を活かして生産性を上げていければと思っています。
論文を書き上げた後にビルに見てもらったのですが、多忙にも関わらず(予想に反して)すぐに多くのコメントをつけて返してもらい、少し驚きました。特に引用していた文献について、「これは〜の問題があるから…」など内容をとてもよく把握したコメントが多く、あれだけ多忙な中、いつこれだけ多くの論文を読んでいるんだろうと驚かされました。またイントロは自分でも悪くない出来だと思っていたのですが、さらに研究の意義をはっきり伝えるためのアドバイスをしてもらうこともでき、大変いい勉強になりました。
こちらでの滞在も残り2か月を切ってしまいましたが、もうひとつ執筆中の関連論文を何とか近いうちに仕上げ、7月残りと8月はまた新しい作業に没頭したいと思っています。
また、10月につくばで開かれる農環研主催のシンポジウムにビルに来てもらえることになりそうです。イギリスの農地における生物多様性保全について話をしてもらう予定ですが、この分野における日本の状況にも興味を持っているようなので、いろいろと議論できるいいチャンスかもしれないと期待しています。