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tatsuamano2009-07-05

いつものメンバーでお茶を飲んでいるとき、日本での人名って?というような話題が出て、今更ながら「ファーストネーム」がファーストじゃないことなど説明する機会がありました。こちらではやはり学生も教官も関係なくファーストネームで呼び合う訳ですが、「ラストネーム」がよく使われる場面としてはスポーツ中継があるように思います。
そのスポーツ中継でここ2週間、最も多く叫ばれたラストネームは、イギリスのテニス選手、「Murray」でした。
ウィンブルドン」という言葉はもちろん聞いたことはあったものの、特に思い入れはありませんでした。ただずいぶん前に相方が応募したチケットが当選し、しかもそれがセンターコートの観戦チケットという幸運に恵まれたため、第一週目の試合観戦に行ってきました。
前日までほとんど無知なまま(失礼…)訪れたのですが、イベントとしてのあまりの規模の大きさにただただ驚かされました。会場周辺には人が溢れかえり、チケットが手に入らかった人々は徹夜で列に並んでいます。テレビ中継はもちろんのこと各種メディアも集い、それはもう国を挙げての大騒ぎです。
まだ第一週目だったこともありそれほどのビッグマッチはなかったのですが、センターコートではかなり前列で、レイトン・ヒューイットやアンディ・マリーら、有力選手の迫力ある試合を拝むことができました。
イギリスはずいぶん長い間、ウィンブルドンの優勝者を自国から出していないのですが、現在世界ランキング3位のアンディ・マリーは国民の期待を背負ってのウィンブルドン参戦でした。僕たちが観戦した日には見事な圧勝劇を見せてくれましたが、その後、研究室のメンバーも注目していた準決勝で皆の悲鳴の中、惜しくも破れてしまいました。
日曜日に行われた決勝は、そのマリーを破ったアンディ・ロディックロジャー・フェデラー。何となく哀愁漂うロディックを応援していたのですが、憎らしいほど強いフェデラーに熱戦の末敗れてしまい、2週間に渡る熱闘に幕が下ろされました。
自分はテニスの経験がある訳ではなく、ウィンブルドンについては日本ではスポーツニュースで何となく見かける程度でしたが、今回はそのイベントとしての熱気とイギリスにおける存在感の大きさを、まさに肌で感じることができました。ピムズという飲み物と名物のイチゴ・クリームを片手に炎天下訪れたウィンブルドンは、この国での夏の楽しみ方を凝縮したような一日だったと感じています。