年の瀬

大分前に受理されていた論文がようやく出版となりました。
Amano & Katayama (2009) Hierarchical movement decisions in predators: effects of foraging experience at more than one spatial and temporal scale. Ecology 90:3536-3545
内容については以前の記事に書いてあります。ESA bulletinに投稿した紹介文は写真も載っています。
この論文の内容は去年のイギリス生態学会で発表したのですが、それを聞いていたJournal of Animal Ecologyの編集委員の一人が内容を気に入ってくれて、後から「是非投稿してみないか」とのメールが来たのです。そこまで言われては…と投稿したのですが、別の編集委員が担当となり、あっさり査読なし却下。。。その後Ecologyに投稿し、受理されたという経緯があります。さすがに誘った本人は申し訳なさそうにしていました。
今年出る論文はこれで最後となりそうです。
話は変わりまして。ひょんなことから、Edward Tufteという人物を知る機会がありました。データの効果的なプレゼンについていくつも本を書いていて、参考になりそうです。よく知られた言葉が、
Every bit of ink on a graphic requires a reason. And nearly always that reason should be that the ink presents new information.
だそうです。線や点、文字を加えたり、色を変えたり、背景をつけたり、「インク」を余分に使う場合には理由が必要であり、ほとんどの場合その理由とは新たな情報を与えることである、という意味です。
この言葉を覚えているだけで、いいグラフやプレゼンを作れる気がします。