一か月

tatsuamano2011-04-24

新しい環境に来てから早一か月が過ぎようとしています。
新しい環境と言っても以前に居た場所ですので、お陰さまで問題もなく落ち着くことができています。とは言っても、5年経てば自分も周囲も変わっている訳で、学生当時と少しは違った景色が見えていると思う(信じたい)毎日です。特に多くの学生さんに研究の話を聞かせてもらえるのには、とても新鮮な感じがします。論文執筆や新たな解析、申請書書きなどに励む毎日ですが、もう4月も下旬。時間を大事にする意識は常に持ち続けたいと思います。
先日、ケンブリッジのビルから、「フランスの学生がインターンに来ているのでちょっと話を聞いてやってくれないか」というメールがきました。その学生さんが向こうの研究室に滞在する3カ月間で取組むことについて、少しやり取りをしたのですが、「工業学校みたいなところからインターンに来ている」と言っていたので、どんな学校かと何とはなしに調べてみたところ・・・
エコール・ポリテクニーク
「フランスの理工系エリート養成のための高等教育機関
「基本的には卒業後高級官僚になる。」
等々。
「基本的には高級官僚」て!
しかも、著名な出身者、
シメオン・ドニ・ポアソンポアソン分布などで知られるフランスの数学者。
気軽にGLMとか話に出せない…(笑)
フランスには、この学校を代表とするグランゼコールという高等専門教育機関があって、とにかくすさまじいエリート・精鋭集団なようです。そんなシステムがあるとは知りませんでした。
この彼も、物理・数学・経済・コンピューター科学を学んだ後、去年から生態学を始めたそうで、日本の大学の感じからは想像もつかない雰囲気です。僕なんぞから何か有用なことが言えるのか、悩ましいところです。

全く文脈と関係ありませんが、家の近くからよく見えます。