見てきました。

少し前の話になってしまいますが、ようやく見てきました。
こちら!

は、ケンブリッジを初めて訪れたケイトことキャサリン妃でした。あ、旦那さんもいたんですけどね(笑)
ではなく…
こちらです!

Snettishamは広大な干潟で有名なThe Washの中でも人気のRSPBのリザーブです。以前にも訪れたことはあるのですが、満ち潮に追い詰められて飛びまわるというシギチを見に、今回はしっかりと潮の時間を調べて大潮の日を選んで訪れました。ケンブリッジから車で5時に出発、6時半到着というスケジュールです。
珍しく好天に恵まれる中、駐車場から観察ポイントに歩いている途中で、早速コザクラバシガンのねぐら立ちを観察することができました。

まだ潮の満ちていない干潟、はるか彼方にねぐらをとっているようで、頭上を通過するときには見事なV字になって採食地へ飛んでいきます。相変わらずガンの鳴き声を聞くと、何だかほっとします。
シギチの観察ポイントからの眺めはこんな感じです。

始めは少なかった人もどんどん増えて、気付くとこの人だかり。

なかなか潮が満ちてこないな…と極寒の中、足踏みして待つこと数十分、潮の満ち始めた遠方でブワワワワっとものすごい羽音が聞こえました。

いよいよ満ち潮で居場所のなくなってきたシギチが移動を始めたようです。数万羽はいるでしょうか。とにかく凄い数です。ほとんどはknotと呼ばれるコオバシギです。飛び立った群れはまるで巨大な生き物がうごめいているようです。

各個体の向きと陽のあたり方によって色が異なって見えます。

ふと気付くと潮がどんどん満ちてきていて、見渡す限り広がっていた干潟がみるみるうちに狭まっていきます。

コオバシギの他にも、ダイシャクシギ、オオソリハシシギダイゼンなどが混じっています。

追いつめられるミヤコドリ。悠々と泳いでいくカモが対照的です。

たまらず飛び去る個体もちらほら。

いよいよ居場所のなくなったコオバシギが何度も飛び立ちます。

最後にはほとんどの干潟が潮に飲みこまれてしまいました。

と、そんな感じでSnettishamの”Wader spectacular”を存分に楽しんだ一日でした。
写真で伝わりきらない雰囲気は是非下記の動画でもどうぞ。
http://www.rspb.org.uk/reserves/guide/s/snettisham/video.aspx