論文ゼミ

 今日からまた新しいゼミが始まって。
 その名も
「論文ゼミ」(仮?)
 「論文を書く技術、他人の論文を評価する能力の向上に加え、自身の論文にデッドラインを設ける」などといったことが目的の、今までありそうでなかったゼミである。
 形式はまだ試行錯誤の段階だけれど、投稿論文の原稿やレフェリーとの実際のやりとりなどを各担当者がもってきて、それをもとに議論していくというもの。ちょうどこないだ書き上げた論文があったので、初回の担当は僕だった。
 今回の議論のマトは、イントロでの研究の意義づけだった。意義づけはやはりわかっているようで、なかなか明確に示すのはまだ難しい。そこを参加者に的確に指摘してもらって、とても勉強になった。どうしてもいつも同じ指導教官や共著者だけだと、コメントも収れんしてくるし。
 学振の結果なども通して、自分に足りない部分として最近痛感しているのが、まさにこの「研究の意義を明確に人に伝える」というところ。ここはこれまで、独りよがりで人との議論をサボってきたツケがまわってきているのだと思う。やっぱり自分だけではいくら厳密に考えているつもりでも、慣れで頭がマヒするような感覚におちいることがある。それを「まっいいかっ。わかるし。」と思ってそのまま提出したり、話したりしても、相手にストレートには伝わらない。ここらへんが最近ようやく実感できるようになってきた。高い代償をはらってだけど。。。
 以前もちょっと書いたけど、僕は自分で実感したことでないとなかなか行動に移せない傾向がある。まぁイチガイに悪いとは言えないけれど、もうちょっと素直になっていいところもあるかな、と思ったりして。