景観生態学と行動生態学

僕の所属している居室では、「(隔木)月二会」と呼ばれる、まぁ総説発表会みたいなものがありまして。
 なんでも一番初めに名前をつけたときは、「隔週木曜、月に二回行う」というところにかけた名前だったそうですが、今や名前だけが残っているという、ありがちなパターンではあるのですが。。。
 今度1月頭くらいに僕の担当になったので、D論出してからはその辺の勉強も改めて行ってます。
今回は
Belisle 2005 Measuring landscape connectivity: the challenge of behavioral landscape ecology. Ecology 86: 1988-1995.
をベースとして、景観生態学における"connectivity"の定義、重要性、問題点を整理した後に、それを推定する際に行動生態学的知見が果たす役割についてまとめようと思っています。
それで景観生態学についてもちょっと勉強してるのですが。
 面白いですよね。ちょっと違う分野って。知らないことがたくさんあっていろいろ納得する点もある一方で、ある分野では常識的な概念が、その分野では全く欠けていたりして。
Tischendorf and Fahrig 2000 と Moilanen and Hanski 2001の"Landscape Ecology" vs "Metapopulation Ecology"の構造もなかなかに面白そうです。
 ちなみに最初に紹介したBelisleさんは、多分始め(学生のとき?)バリバリの行動生態学者で群れ採食の論文とか出してたんですが、所属が森林系のところになってから森林性鳥類を使って、Lima and Zollner 1996 が提唱した、"behavioral landscape ecology"の視点からバリバリ研究をしています。所属が変わって対象が変わる、というのもひとつのチャンスということでしょうか。
いや、でもこんな書いちゃったら発表のとき話すことなくなっちゃったりして。。。