これはいいかも。

http://www.f1000biology.com/home/
知ってました?もしくはもうみなさん使ってたりして?
「先端を行く1600人以上の研究者(http://www.f1000biology.com/about/members )がbiology分野の論文を評価し、推薦された興味深い論文を知ることができるサービスです。」
だそうです。こんなようなやつ、前から欲しいと思っていたのです。論文単位で世界にどのように評価されているか知ることのできるシステム。このシステムでは「F1000 Factor」という独自の評価基準を利用していて、まぁ微妙な値の違いはともかくとして、この"peer-review"の指標がわかるというのはかなり有用だと思うのです。このシステムでは各分野で選出されたメンバーが評価を行っているようですが、もうちょっと工夫して世界中の研究者がWeb上で投票したりできても面白いかも。まぁ「荒れ」ちゃったらしょうがないんでしょうけど。。
ついでに言ってしまえば、研究者の業績評価などもこの"peer-review"の形を取るべきだと前から思っていました。
「今年の目標はIF合計○○!」
というIF至上主義もおかしければ、
「業績至上主義反対!」
という主張だけするのもちょっとどうかと。。。
それだったら各研究者がどれだけ科学や世間に貢献してるかなんて、同分野の人たちから見れば一目瞭然なわけだから、そういった人たちが評価する仕組みを作れたらいいのに、と。
そんなことを思っていただけに、このFaculty of 1000 Biologyはちょっとビビッときました。
ただ、
このシステム、所属機関の契約が必要みたいです。。。
現職場は、こういった「研究支援」みたいな体制は大学などより整っているようで(いろんな研修などもあるし)、今回もこのシステムを試用契約しているようです。早速使ってみて、よさそうなら是非本契約を!と意見せねば。

ついでに気まぐれ論文紹介を。。
Ridley et al 2003 Population regulation in group-living birds: predictive models of the Seychelles warbler. J Anim Ecol 72:588-598.
Kokko et al 2004 Competition for breeding sites and site-dependent population regulation in a highly colonial seabird, the common guillemot Uria aalge. J Anim Ecol 73:367-376.
どちらも以前から目をつけてはいたのですが、ようやく読みました。。
どちらも長期にわたる基礎的な野外調査を行うグループと、理論の知識を基盤としているグループの協力によって産み出されたいい研究だと思います。
自分としてもこういった研究もできるようになっていきたいと思っています。