科学の知識

保全管理に対して学問が貢献するには、

  • 誰も気づかなかった問題提起を行う
  • 発生した問題に対して具体的な解を提示する

といった大まかに2つの方法があると思います。
前者の貢献を行うためには多くの科学的知識の蓄積が必要な一方で、後者は案外既存の知識を応用することで簡単にできるのではと思いがちなのですが。
やっぱり自然科学に向き合う際には、自分は対象をわかっていないということを大前提に、分かっていること、理解できたこと、をひとつずつ積み上げていくという姿勢が不可欠だなと再認識しました。
それはもちろん自分にだけでなく、学問分野全体にも当てはまることで。
毎年毎年、これだけ多くの科学者によって、これだけ多くの論文が発表されているのにも関わらず、どんどん新しい「重要」分野が産み出されていること自体がそれを表しているのかもしれません。
まぁ「分かっていない」ということには、誰も分かっていない。のと、自分は分かっていないけど分かっている人もいる。という2種類があると思うので、その違いをはっきりさせることが、まずできることだと思います。