豊岡訪問。

tatsuamano2007-03-25

生態学会後、コウノトリを見に行くべく豊岡を訪問しました。
当初考えていたよりずっと(松山から)アクセスの悪い豊岡に向かうため、23日はほぼ一日移動日。松山−岡山間を特急しおかぜ、岡山から山陽新幹線・・まではよかったのですが、何を寝ぼけていたのか乗り換え予定の姫路を乗り過ごし、気づくと隣の西明石(この辺の駅の順番わからん)。
これで姫路−豊岡間の特急はまかぜには乗れなくなり。ついでに西明石で逆方向の新幹線1時間待ち。姫路からも鈍行を乗り継ぎました。寺前まで50分。待ち30分。和田山まで50分。乗り換えて豊岡まで30分。どの車両も駅もローカルそのもので、乗客も地元のおばちゃんや中高生。大学時代によく青春18切符を使っていた頃を思い出しました。たまにはいいもんですね。
以降、豊岡周辺などでも写真撮ってる鉄ちゃんが多かったですね〜。中には雨中、線路際で微動だにせずに電車を待つ人などもいて。また、「まいど〜」としゃべる自販機に驚いたり、SUICAならぬICOCCAカードの存在に苦笑したりとなかなかの珍道中でした。
24日はあいにくの雨でしたが、コウノトリの郷公園を無事見学してきました。豊岡とコウノトリの歴史、保護増殖や放鳥について、また野生復帰に対するいろんな立場からの意見も展示から知ることができました。やはりここでも「食ってくだけでも必死なのに保護なんて言ってられない」という農業側からの意見が少なからずあるようで。農業と保全を両立させるためには最初に立ちはだかる壁。つい目をそらしてしまいがちですが、やはり課題の根底の部分です。これを解決するために研究者という立場から貢献できるのか、正直まだよくわかりません。
野外施設や有機農法・冬季湛水水田、営巣用人工塔なども一通り見ましたが、やはりどうせなら内部の人に知り合いを作って説明をしてもらえばよかったと今さらながら後悔。。。
復帰個体は施設すぐそばで2個体見ることができました。人工塔は意外に高い↓

巣材(?)を運ぶそぶりも。魚道が整備された谷津田は使っておらず、有機農法水田で採食していた。よく見ると背中からPTTのアンテナが。近くに怪しげな(失礼)気配を消した車がいると思ったら、HPによるとパークボランティアなる方がかなり詳細な個体追跡をしているのですね。。