3つ目

熊本で開かれた鳥学会に参加してきました。
今年から広報委員になったので、初めて委員会なるものに参加しました。普通よりも早めに会場について事務局に行ったところ、「はいっ。じゃぁまずこれで腹ごしらえして!」と特大の弁当を渡されました。なるほど委員会ってのは弁当が出るものなのか、と感心して食べ始めたところ・・・どうも他の委員の方々は弁当なんかもらっておらず。食べてるのは明らかに学生っぽい人たちのみで。つまりは運営アルバイト学生と間違えられて弁当渡されたのでした。ラーメン食べて腹いっぱいだったのですが、手をつけてしまったので無理して食べました。。貫禄がなくてすみません。。
そんな話はともかく。自分の発表は口頭発表と自由集会でした。口頭発表では研究所での仕事としてやっている農地景観要素と出現鳥類の関係について発表しました。発表自体も苦手な質疑応答も無難に終わりましたが、基本あまり面白くない話でしたね・・景観生態的な話でもこれからはこの辺をベースにもうちょっと学問的にも面白い研究をしていけるようになりたいです。
自由集会は「ちょっと長めの話を聞く会」という、ちょっとした歴史のある会で光栄にも話をさせていただきました。この自由集会は、最近学位を取得した人が学位論文の内容を、テーマの設定、苦労した部分など、いわゆる「裏話」を含めて発表するというものです。これから学位を取る人には学位とはどんなものか知ってもらい、アマチュアの人には研究とはどんなものか知ってもらい、もう学位を取っている人には若手をいじめる機会を提供するという、なかなか貴重な企画です。世話人の中村雅彦先生に、1時間半くらいしゃべってもらっていいと言われており、準備したスライドは何と71枚!僕にとっては「ちょっとどころではなく長い話をする会」で、不安だったのですが。実際話し始めてしまうと思った以上に気楽に発表でき、気づくと1時間半経過、という感じでした。特に発表の途中で随時いろんな方から質問をいただき、それにも助けられて自分の考えやテーマ設定の背景など普段なかなか大勢の前で話す機会のない内容を話すことができたと思います。それほど参加者は多くなかったのですが、何人かの方からは感想も聞かせていただいて嬉しかったです。
終了後は中村先生らと飲みながらいろいろお話することができました。多くの鳥学者が以前所属していた大阪市大当時の話なども聞いたりし、何と言うか、アツイなと感じました。僕は何の根拠もない「最近の若者は〜」という批判は嫌いなのですが(その場でそういう話がでた訳ではありません)、確かに話に出てくるような「若者」より自分は相当ドライで効率主義的、自己中心的だなと感じました。一長一短ですね。
他の人の発表も幅広く聞くことができました。近年の統計自由集会の効果か、GLMやAICを使った研究は増えてきているように感じましたし、シンポジウムを初めとして生物地理・系統地理などの話も多く、勉強になりました。しかし、プロセスモデルや空間解析、マクロエコロジーなどを扱った研究はまだまだ少ないですね。自分としてもなるべく面白いテーマは生態学会で発表したいと思うので、人のことは言えないのですが。。
余談ではありますが、最終日は夜遊びが祟って、翌朝起きたのは予約した便の出発1時間前!なんとか奇跡的に10分前に空港に着きましたが、ついに「飛行機俺待ち」をやってしまいました。。帰って相方に報告したところ、国際線を乗り過ごしたときに人はさらに大きくなる、と断言されました。さすがです。。