ケンブリッジ訪問

tatsuamano2008-07-13

1週間休みをもらってケンブリッジに下見に行ってきました。
ロンドンに住む相方の両親宅に泊めてもらったため、キングスクロス駅は9と3/4ホームを横目に、9番ホームから連日の電車通いです。ロンドンから農場地帯を走ること小一時間でケンブリッジに到着。初めてつくばを訪れた時と似たような感覚です。
今回の目的のひとつが家を決めることでした。受け入れ先からは大学のAccommodation Serviceと民間の家探し掲示板みたいなものを紹介されており、それに自分らで探した民間の不動産を含めて天秤にかけましたが、大学のaccommodation serviceにあっさり軍配。さすがに訪問研究員などの対応には慣れているようです。想像以上に親切な対応で、初日に大学が管理している3つのフラットを見学、立地や周辺の環境、新しさなどの点で一長一短でしたが、一番大学に近いところに決定。大学へは緑地を歩いて10分ほどの好立地に満足です。ただアホみたいに高い家賃には目をつぶらなければならないのですが。。
家を借りるには銀行口座が必要と聞いていましたが、大学のフラットはそのあたりも柔軟で、口座が開けるまで家賃支払いはキャッシュでもカードでも構わないということで助かりました。イギリスでの口座開設は日本のそれとはだいぶ違い、結構苦労させられるようです。「家を借りるには銀行口座が必要。銀行口座を開くには住所が必要。」(苦)という状況は、英語では"Catch-22"と言うと教えてもらいました。Catch-22とは、「精神障害にかかっていることを理由に除隊を申し出ると、『自分で自分のことを精神障害と判断できるということは精神障害ではない』と判断されて除隊を認めてもらえない、というジレンマに主人公が悩む小説」に由来しているそうです(by alc)。
3日目には忙しい中受け入れてもらうBillに時間を取ってもらって、いろいろ説明や案内をしてもらい、テーマについても議論させてもらいました。研究室ではもうデスクも決めてもらっていて、週一のグループミーティングの場を借りて自己紹介。歓迎してもらってほっとしました。短い時間ではありましたが、茶を何度も飲んで、研究室内外のいろんな人と話をすることができました。今回は家探しの方の約束もあり、今週の担当者による簡単なプログレスレポートを聞いたところで退散。
週の後半には、ちょうど8月でロンドンを引き上げる相方の両親から引き継ぐものを選定。この幸運に加え、こちらの家はfurnishedといって、大型の家具・家電などは物件についているという何とも便利なシステムゆえ、日本から持っていくものは最低限で済みそうです。
少しだけでしたがのんびりする時間もとれ、夏休みも兼ねた充実した1週間となりました。

ロンドン・ハイドパークでハトに交じって餌をねだるハイイロガン。カナダガンも含め、ほぼ家畜。。