追い込み

tatsuamano2009-07-13

いつも行っている本屋にセールコーナーがあったので何とはなしに近づいてみると…なんと「Ecology」が5ポンド(約750円)で売っていました!安い…持っていなかったのでこれ幸いと買っておきました。
ケンブリッジには大小様々な本屋がありますが、Cambridge University Pressの書店というのもあり、大学カードを見せれば何割引だかで買うことができます。ここの品揃えはさすがにいいのですが、さすがに他の出版社のものはなく、そんな場合はあっさりアマゾンとなります。
今頃中国では国際保全生物学会をやっているころでしょうか。今年は結局これも、インテコルも運悪く「遠い」ため不参加を決めました。代わりと言っては何ですが、連絡を取っていたRSPBのリチャード・グレゴリーから7月終わりにRSPB本部でのセミナー発表に招待してもらうことになりました。
リチャード・グレゴリーは鳥類を対象としてヨーロッパ全体での個体数指数の推定や最近では温暖化の影響を表す指数の開発なども行っている研究者です。
今回この話に至った経緯は実は日本経由で、山浦さんとの共同研究で最近出た下記論文を読んだ彼が日本の状況に興味を持って山浦さんに連絡し、こっちにいた自分を紹介してもらったという形でした。RSPBの人達とはコネクションができそうでできていなかったので、残り滞在わずかというところでいい機会をもらうことができました。BTOとは違って規模も大きいようなので緊張しそうですが、いい発表をしてきたいと思っています、
Yamaura et al. (2009) Does land-use change affect biodiversity dynamics at a macroecological scale? A case study of birds over the past 20 years in Japan. Animal Conservation 12: 110-119.
残った論文執筆に解析、新しく始める取り組みも二つほど、こちらでやりたいことは増えていくばかりです。日に日に残り滞在期間が短くなり、帰国の手続きもそろそろ始めなくてはならず、何とも悲しい限りです。が、追い込みで何とか最後まで「やりきり」たいと、今は感じています。