アウトリーチ

開花時期論文についてプレスリリース後の反応も一段落となりました。
「Research Highlightsで紹介してやるからsummaryをチェックしろ」
と上から目線のメールが来て何様と思ったのですが、Nature Reports Climate ChangeというNature Publishing Groupのウェブページでした。リチャードからはBBCラジオで君の名前を言ってやったと自慢げに知らされました。
日本の新聞社からも何件か問い合わせが来ましたが、常陽新聞業界紙2紙で紹介されるにとどまっています。イギリスの話なので、あまり国内では反響がないようです。親に見せられたらと思っていましたが、これではその機会もなさそうです…
先週金曜には研究所の一般公開で、
「身近な鳥が絶滅する? 明らかになった鳥類の減少」
というタイトルでミニ講演会を行いました。最近の研究で明らかになってきたスズメ、ヒバリ、カモ類、シギ・チドリ類などの個体数減少を紹介し、生物多様性保全する意義として生態系サービスの考え方も紹介しました。多くの中学生や一般の方々に聴いてもらって好意的な反応をもらい、力を入れて準備した甲斐がありました。
プレスリリース、ミニ講演会、どちらも初めての経験でかなり時間と労力を費やしましたが、終わってみていろいろな反応をもらって、こういった活動(アウトリーチと言っていいのでしょうか…?)の大切さを実感することができました。やり甲斐も感じることができて、今後も研究成果をこういった形で公表していく努力は続けていこうと思っています。
4月も終わりに近づき、水田での調査準備や下見が始まりました。開花時期論文には後れを取りましたが、イギリスで行った他のテーマの論文二つも査読から返ってきて、改訂を行っている最中です。5月はのっけからやること満載となりそうです。

調査下見で見つけたチュウシャクシギ