環境保全型農業

以前の職場でのプロジェクトに協力する形で環境保全型農業が水田の生物に及ぼす影響について取り組んでいて、投稿していた論文が数週間前に査読されて返ってきたのですが、対応するのがなかなかに困難で苦悩する毎日を送っています。いろいろな方に相談にのっていただいたり、改めて勉強したりして何とか方針は見えつつあるのですが、いつになったら満足いく修正ができ、再投稿できるのだろうという不安はぬぐいきれません。
そんななか、緑地創成学研究室の学生ゼミで、その内容を発表する機会をいただきました。緑地からだけでなく、多様性や保全の部屋からも多くの学生さんに聴きにきていただき、嬉しい限りでした。東大のゼミで研究発表を行うのは久しぶりだったのですが、出身の専攻には親近感というか、何か少し特別な感情を抱くものなんだなと感じたりしました。懇親会まで大変楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
環境保全型農業の生物多様性保全の効果については、以前の職場に入ったときに、5年の任期の最終段階として研究することを計画していたと覚えています。現実のところはそのずっと前段階の、どんな種が農地生態系で危機に瀕しているのか、という課題を形にするのに精一杯で、とても環境保全型農業の効果を自分で研究するには至りませんでした。
そんなこともあって、職場を去る直前にこのプロジェクトに少しだけでも関われたことは幸いでした。これまでになく苦しいリビジョンに直面していますが、何とか形にしたいと思います。