一週間

tatsuamano2011-09-11

渡英して二週間、研究室に通い始めてから一週間が経ちました。
新しい環境に入った直後には、どうしてもトラブルが付きまとうものです。これまでのものを挙げると…
・現金引き出せなくなる
こちらのATMで引き出せる口座としてシティバンクを使っていますが、ある日突然ATM、ネットバンキングともに使えなくなりました。連絡手段が電話しかないということで仕方なく電話したところ、つくばの住所から変更していなかったため郵便が届かず止められたとのことでした。海外引越しとは関係なく全くもって自業自得というやつです…早速実家に住所変更してもらうと同時に、一日だけ臨時で現金の引き出しができる手続きをお願いしました。ちなみにシティバンクJALのクレジットカードは海外の住所に住所変更が可能です。
・大学のカードキーが発行されない
大学建物内ではパートごとにドアがあって、カードキーがないとトイレにも行けません。初登校日から何度も言っているのに、カードキーなかなか発行されず…トイレに行きたくなる度に人のカード拝借。ようやく手続きが進んでも、受け取れるのは2−3時の間。でもその時間に受け取りに行くと誰もおらず、はいまた明日…(笑)。ようやく先日受け取りました。
・銀行口座開設
相変わらずなのですが、銀行口座がないと家を借りられず、住所がないと銀行口座が開けないという矛盾(もう苦笑)。が、HSBCという銀行ではpassport accountという1年限定(その後は普通口座に継続)の口座があり、日本の住所を証明する書類(国際免許など)で開設することができます。結局今回もこれを利用することとしました。それにしてもイギリスの住所証明で最重要視されるのが、住所が記載された電気・ガス・水道などの請求書。場合によっては日本語でも構わないから水道の請求書はないのか!?と問われます。が、なぜそんなに重要視されるのかわかりません…
・家が決まらない…
前回は事前に一度渡英して家を決めたのですが、今回は渡英後から探し始めていることもあって、少々出遅れ気味で苦労しています。何とかそろそろ目途が立ちそうなのですが、改めて海外引越しにおいて精神衛生上早めに何とかしたいものとして、ビザ、銀行口座、に加えて住居があるなと痛感しています。

研究面では論文リビジョンという地味な作業からようやく始めましたが、ビルや他の共同研究者とのミーティングを重ね、あとは自分の仕事待ちというネタがたまりつつあります…
そんななか、同じグループのベンを筆頭著者とした論文がScienceに載るというビッグニュースが飛び込んできました。land sparingとland sharingの効果を生物多様性保全・食糧生産の観点から評価するという彼の研究には前回の滞在時から期待していたのですが、Science…。うわーやっぱりか!という素直に嬉しい気持ちと、正直ちょっと悔しい気持ちの入り混じった複雑な感情に包まれました。時間はかかっていましたが、やはりD論がScienceに載るというのはすごいです。ともかく論文はインパクトのある壮大なものですので、興味のある方は是非読んでみてください。
Reconciling Food Production and Biodiversity Conservation: Land Sharing and Land Sparing Compared
Sparing or sharing?