The Illustrated Guide to a Ph.D.
9月最後の週末を迎え、ケンブリッジは新入生や夏休みから戻ってきた学生で溢れかえっています。
たくさんの荷物を積んだ車に、さも誇らしげな両親と、初めてのひとり暮らしに興奮と不安が隠しきれない息子や娘が乗って、次々とカレッジに入って行きます。カレッジでは先輩の学生が案内や手伝いを担当するようです。ホウキの代わりに自転車を積んでいることと、フクロウを持っていないことを除けば、ほぼハリーポッターで見るような光景です。
日本では新年度が始まってからしばらく経ちますが、新学期にぴったりのこんな小話(?)を最近知りました。
The Illustrated Guide to a Ph.D.
内容はとてもシンプルなのですが、人によって受け取るメッセージは様々かもしれませんね。個人的には、人類の知識の境界をPhDが押し広げて行くんだという表現がとても気に入りました。もちろんPhD以降の研究にも同じことが言えるでしょうから、とても励みになる表現だと感じました。
数年かけてようやくできたくぼみは、引いて見れば確かに小さいかもしれませんが、
皆で協力すれば、少しだけ大きく押し広げられるかもしれないし、
以前は全く別のところを押していた経験が、思わぬところで役に立つかもしれません。
自分が押しているところは、偉大な先人が押した跡かもしれませんし、
それでも押し続ける限り、自分の研究は人類の知識の境界を確実に押し広げているのです。
目的や内容に関わらず、研究という活動に携わっていられることは、それ自体とてもロマンのあることだなと改めて実感しました。
というわけで、
Keep pushing!